いじめ対策。自分が教師なら。 私は、子供たち全員に被害者になってもらう。実際の加害状況か、あるいは想定した加害を克明に描きいて子どもたちにその被害者として受け止めさせる。ここが要部分で、「いじめられる疑似体験」をさせる。その後に心境を作文して提出させる。注意深く読んで、不審な作文者には何度でも問いを変えて書き直させる。かなり時間もエネルギーも要するけれど、どこかで徹底的に疑似体験をさせない限り、心身が未成熟の子供たちに「人の気持ちを理解する」ことを教えるのは難しい。体験をしてこそ初めて理解できる。この指導を徹底させることによって、実際の加害者の子どもたちも、ようやく自分たちが何をしでかしたのか身に染みて分かるに違いない。そして、他方では静観しようとする自分が何者なのかを理解するだろう。