東京タワー建設中のとび職の方々の写真を見た。その後、動画も観たけれど地上50~80mほどの鉄骨の上で作業されている。写真はその辺りの高さだろうか、そそり立つ鉄骨の上に立っている職人さん。それを見た瞬間に、気持ちがその場所に重なるけれど立てない。わずかな平面にしがみつこうとしてもそれさえできない。ただただ、気持ちは”落下”へ引きずられる。落下のイメージが全身を支配する。 これだ、と実感した。「すべての行動の原点は思考である」と言われているが、”思考”というより”イメージ”だと、このとき改めて知った。まず、イメージ。これが行動に直結する。身体は単に引きずられるだけだ。 「自分が何を望んで、どのようにイメージするか」。「いかに生きるか」の、これがエンジン。 因みに、1年半の工期で亡くなられた職人さんは1人だけだったそうだ。強靭な”イメージ”力の為せる技だ。